渡辺俊介&市川健太がビーチバレージャパンツアー出場で16位。
水町泰杜との対決も実現
◼︎ジャパンビーチバレーボールツアー2025 第4戦 立川立飛大会
▽日時 6月28日(土)〜29位(日)
▽場所 TACHIHI BEACH(東京都立川市)
▽出場選手 渡辺俊介/市川健太
▽最終成績 16位
〔市川(左)と渡辺(右)がビーチバレーボールに参戦〕
試合当日には朝練も実施。トップ選手たちと対戦した
5月28日から29日にTACHIHI BEACHで開催された「ジャパンビーチバレーボールツアー2025 第4戦立川立飛大会」にWD名古屋からは渡辺俊介と市川健太の両リベロがペアを組んで出場した。
大会前日の27日はエキシビションマッチに参加し、28日の午前中にはWD名古屋でチームメートの水町泰杜(トヨタ自動車ビーチバレーボール部)をまじえて練習も行った渡辺/市川ペア。その成果もあってか、サンドコート上での動きにも磨きがかかり、状況に応じて柔軟な対応を繰り出すようになる。だが、いざ試合では予選ラウンド一戦目で5チーム中4位、続く二戦目は4チーム中最下位と苦しみ、敗者復活ラウンドに回ることに。ここでは5チーム中最下位のみが脱落となるなか、なんとか1ポイントを獲得し翌日の準々決勝ラウンドへ進出を決めた。前日のエキシビションマッチでは市川がアタックでミスを重ねたことを引き合いに、アタックを打つのは大学生以来という渡辺は「今日は僕がアタックでボールをネットにかけてしまいました」と反省節。一方で市川は「最後はなんとかポイントをとれるように、と願っていました(笑)」と2日目進出を喜んだ。
〔アタックを打つ渡辺。貴重なプレー姿だった〕
翌29日も“朝練”を実施した2人は、そこで水町の所属先であるトヨタ自動車ビーチバレーボール部のコーチからもアドバイスを受け、より実践的な動きを習得する。だが、4チーム1組で行われる準々決勝ラウンドはビーチバレーボール界のトップ選手たちが周りにずらり。渡辺/市川ペアはポイントを奪うことができず、敗者復活ラウンドへ回ると、そこでも最下位となり最終成績16位で大会を終えた。
大会最終日は2試合を戦いポイント獲得とはならなかったが、それでも「誰も最終日まで残るとは思っていなかったでしょ!?」と2人は口をそろえる。「見ている人たちに、この大会中でも『動きが変わった』と感じてもらえることができていれば、僕たちの勝ちと思っていましたから。やれる限りはできましたし、周りの選手たちを見ながらインドアとまた違う技術を学ぶ、収穫のある3日間でした」と渡辺は充実した表情。市川も「俊介さん(渡辺)と3日間、ビーチバレーボールをやれたのが楽しかったです」と笑顔を浮かべる。会場には3日間、WD名古屋のタオルなど応援グッズを手に観戦していたファンの姿も多く見られ、市川は「オフシーズンにもかかわらずバレーボールを通してファンの皆さんと触れることができて、とてもいい時間でした」と感謝した。
〔試合後、SVリーグ、Vリーグのメンバーで記念撮影〕
日頃は接点のない選手たちとの時間も
28日、29日といずれも敗者復活ラウンドでは水町との対戦も実現した。特に28日はお互いに脱落まで崖っぷちに立たされていながらの勝ち抜けだっただけに、水町について「エンターテイナーですよね。危ないところに立ってから、という(笑)」と市川。
一緒に練習を行った間柄とはいえ「まさか初日でぶつかるとは」(市川)と、なんといってもファンだけでなく当事者も喜ぶ展開に。「遊びが少なくて、彼らしくないな、と思いました」と市川が言えば、渡辺も「僕らの知っている泰杜っぽくないなと。いつも真剣ですが、また違って真剣にやっていました」と“ビーチバレー仕様”の水町の印象を語った。
ほかにも大会を通しては、ビーチバレーボールのトップ選手たちやVリーグの富士通カワサキレッドスピリッツのペアといった、日頃はなかなか接点のないバレーボールプレーヤーたちと関わる機会もあった。「チャレンジコート側だと、サーブを打つ選手どうしで会話したり。こうした機会はうれしいですよね」と市川は感慨深け。
特別な環境で、インドアとビーチで違いはあれど、バレーボールに興じた3日間。リベロズはとことん満喫した様子だった。
〔富士通カワサキレッドスピリッツのペアと。栁田百織選手(左から2番目)は大学の後輩だという渡辺は「彼と関わるのは初めてですが、こうして一緒に戦えたことがうれしいです」とコメント〕