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2025.04.27
お知らせ

〔CHAMPIONSHIP セミファイナルGAME3〔4/27(日) 試合レポート〕

チャンピオンシップ セミファイナルGAME3は
最後まで食らいつくもあと一歩及ばず

 

■2024-25 大同生命SVリーグ男子 チャンピオンシップ セミファイナル

 GAME2/4月27日(日) @Asueアリーナ大阪

 vs.サントリーサンバーズ大阪

 

〔試合結果〕1-3(25-22,23-25,22-25,26-28)

 

絶対に負けられない戦いに挑んだウルフドッグス名古屋

 

セミファイナルで初の第1セット先取。苦しい状況からでもひっくり返した

 

 2戦先勝方式のセミファイナルで1勝1敗としたウルフドッグス名古屋。スタメンはGAME1、GAME2から変わらず、セッターは深津英臣、オポジットはニミル・アブデルアジズ、アウトサイドヒッターはティネ・ウルナウトと水町泰杜、ミドルブロッカーは傳田亮太と山崎彰都、リベロは渡辺俊介、というラインナップでサントリーサンバーズとのGAME3に臨んだ。

 第1セットはニミルの得点で先制すると、両サイドにセンターエリアそしてバックアタックと相手に的を絞らせない攻撃を展開。GAME2のストレート負けを踏まえて「一人一人が吹っきれていた、と言いますか。コンディションも整えて試合に入れました」と深津が振り返るように、ムードを高めながら1点1点を積み重ね、18-13と最大5点差をつける。そこから相手のドミトリー・ムセルスキーに得点を許して、一時は20-21とひっくり返されたものの、22-22から相手のミスも重なり、最後はニミルがサービスエースを決めて25-22で先取した。

「勝ち負け以上に、このチームでもっと長く戦いたい。その思いでプレーしていました」と水町も得点を重ねた

 

続く第2セットは山崎がミドルブロッカーとしてクイックを打つと同時に、本職がアウトサイドヒッターとあってレフトからもアタックを仕掛け、またラリーに持ち込んではニミルが決めきる。9-10から6連続失点を許したものの、タイムアウト明けからニミルのサービスエース2本を含む7連続得点で接近。20点台に到達してから一時は23-22とリードしたが、そこから渡辺とウルナウトが連続して相手サーブを上げられず、23-25で落とした。

 この失点の仕方を引きずったか、ヴァレリオ・バルドヴィン監督が「2セット目以降、サーブレシーブで苦しんだ」と語ったように、第3セットはサーブレシーブが崩されて思うように攻撃が繰り出せない状況が続く。そこで本来はリベロチェンジでベンチに下がる山崎がそのままレシーブに入るほか、レギュラーシーズン後半では主にディグリベロとしてプレーしていた市川健太をレセプションとして投入。この起用に「久しぶりでしたが、もう腹をくくりました。自分がダメだったら、チームが終わってしまうので。やるしかない」と市川が奮起して、立て直しを図る。中盤で許したリードを詰めきれず19-24とセットポイントに立たれるも、ここでリリーフサーバーとして投入された高梨健太キャプテンが期待に応えるサービスエース。最後は22-25で落としたが、高梨キャプテンのサーブから2度のブレイクに成功するなど、チームはあきらめない姿勢をコート上で体現する。

第3セット終盤でサーブを打ち込んだ高梨。まさにあきらめない闘志の表れだった

 

そうして第4セットも出だしで2-5とされるも、必死のフロアディフェンスからニミルが決めきるなど4連続得点で逆転。12-9とリードしてテクニカルタイムアウトを迎える。中盤では一進一退の攻防が続くも、19-19から3連続失点。ブロックポイントで断ち切ったが、連続得点を許して20-24と窮地に立たされる。それでもニミルのアタックでサイドアウトを奪うと、そこからサーブ順の回ってきたニミルが1本もミスすることなく打ちきり、相手のミスと、ついにはこの試合6本目のサービスエースで24-24と同点に追いついてみせた。デュースにもつれこみ、26-26からニミルのアタックがアウトとなり、最後は相手のアレクサンデル・シリフカにブロックアウトを取られて26-28。反撃もあと一歩及ばず、1-3で敗北した。

 

「すべての仲間を誇りに思う」とニミル。ファンの声援も後押しした

 

 これで対戦成績が1勝2敗となり、セミファイナル敗退。WD名古屋の2024-25シーズンは閉幕を迎えた。けれども、「サーブ、ブロック、ディフェンス、そこからスパイクを決める。最初はリードされて、見ている人も『このままサントリーがいくだろうな』と思ったであろう局面からひっくり返すことができた。それも、この相手に対して。成長だと感じました」と深津が語ったように、今季のWD名古屋の戦い方が凝縮された一戦でもあった。

 そのことは誰もがわかっている。両チームを通して最多となる33得点をマークしたニミルは試合後の記者会見で「最後まで一生懸命トライしました。すべてを出しきりましたが、最終的には十分ではなく、決勝に進むだけの価値が彼ら(サントリー大阪)にはあったということ。ですが、すべてを注いだ以上、それを後悔する必要はありません。コートに立ったメンバーも立たなかったメンバーも、スタッフも、チームを取り巻く全員が力を差し出してくれました。とても悲しいですが、すべての仲間を誇りに思います」と胸の内を語った。

チームへの思いを一言一句につむぎながら口にしたニミル

 

また、セミファイナルはレギュラーシーズン上位のサントリー大阪のホームアリーナで開催されたが、GAME3では試合開始直後から水町が発してきた「バモス!!」のコールや、「GO! WOLFDOGS!」のリズムに合わせた手拍子など、駆けつけた“ウルドファミリー”の声援が選手たちを後押しした。これには水町も「手拍子は最初、サントリー大阪のファンの方だと思っていたんです。ですが、タイムアウト中も手を叩いてくれて、それに僕と(市川)健太さんが気づいて、僕らも一緒にやりました」と振り返る。「今までにないかたちだったので。ファンの方々もこの試合にとても強い思いを持ってくれていたと感じたので、うれしかったです」と感謝した。

 選手とスタッフそしてファンが一体となって戦う光景が、この日の会場には広がっていた。

熱い応援とともに最後まで戦った

 

 

2024-25シーズン最後の最後まで、ウルドファミリーの皆さんのたくさんの応援と笑顔に、私たちウルフドッグス名古屋は支えていただきました。

 

最高で最強のウルドファミリー、大好きです。

本当にありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

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