試合の見どころ


レギュラーシーズンも大詰めを迎え、市川健太は悔しげに口にした。
「レギュラーシーズンの上位勢に勝ててないんですよね…。サントリーサンバーズ大阪、大阪ブルテオン、それにジェイテクトSTINGS愛知。自分たちよりも順位が上のチームにどんな形でも勝つことで、もたらされるものは大きいです。やっぱり勝って自信をつけたい。勝つためにはパフォーマンスやスキルはもちろん、何が必要かを僕も考えなければならないですし、そのときに与えられた仕事をしっかりと果たすことが大切です。」
今節で対戦するSTINGS愛知には昨年12月初旬の第7節で連敗を喫した。だが、その後の天皇杯全日本バレーボール選手権大会では準決勝でリベンジを果たしている。
「直近の最後の対戦で勝利していることで、今回も第1セットの1点目はプラスのイメージで入れると思います。これは僕だけの感覚かもしれませんが。とはいえ天皇杯から時間も経っていますし、お互いに成長しているでしょうから、戦ってみないことにはわからない部分も出てくるでしょう。特に今シーズンの自分たちは試合中に修正を施して勝てたイメージが正直ありません。戦術が的中しなかったときに、何かしらの策を講じるなどが必要で、試合中も積極的に変化を求めていかなければならない。それがチームにとって次のステップになります。」
STINGS愛知は今季、実績ある藤中謙也選手が加入したことで、チーム全体の守備力がアップ。そこから両サイドの外国籍アタッカーが豪快に得点を重ねている。戦績を踏まえても間違いなく強敵だ。
「サーブで攻めること、それにサーブレシーブをしっかりと返球することは前提として、相手に気持ちよくバレーボールをさせないことが鍵になると僕は思います。相手が『なかなか決まらない』と思うようになれば、おのずとチャンスが生まれるでしょう。」
いざ試合では、逆にこちらも思うようにいかない場面だってやってくるだろう。その局面でこそ勇気を持つことを。
そうして掴んだ勝利が、この先の自信につながるのだから。





















