試合の見どころ


レギュラーシーズン最終節でホームに迎えるのは東レアローズ静岡。渡辺俊介にとっては大学卒業後に入団し、WD名古屋に加入する前の所属先でもある。試合では特別な感情が湧くのか…と思いきや、本人は「ないです!!」ときっぱり。あくまでも対戦相手の一つなのだ。ただし「今季の東レ静岡は力で攻めてくる印象があります。その相手に対して自分たちが受け身にならないようにすることは今季意識してきましたし、押し返すだけの力はこちらにもあると思うので。その力を発揮するために最適なアプローチは何かを考えていく必要はあります。」
実際に、今季は相手を押し返して苦境を打破するまでに至らず、連敗を喫する時期もあった。苦しむチームの姿を目に、ベテランリベロは自身の分析と考えをこう語った。「失敗することを考えたり、やることとやらないことを探っていったり…と整理ができないと、どれから手をつけていいか分からなくなりますよね。それがチームとしても、よくない状況を生んでしまうものです。そこは基本に立ち返り、何から着手するべきか、何をするべきなのかを考えながらやるしかありません。バレーボールはチームスポーツですから波はあるもの。ですが、一人で勝てる競技ではないですし、調子が悪ければお互いに支えあうことも大事で、それがバレーボールですから。チャンピオンシップになればいよいよ一発勝負なので、そこで自分たちのベストを尽くしたい、それだけです。」
今年3月1日の長崎でのVC長野トライデンツ戦。試合はフルセットにもつれ、一進一退の攻防が続く最終第5セットの最中、渡辺はエンドライン側の客席に飛び込んでまでボールをつなごうとした。「かっこよくつなげるイメージでしたが…ケガしてしまったら元も子もないですね」と冗談まじりに言うが、「あきらめることはしたくなかった」という言葉は熱を帯びる。いざコートに立てば、渡辺は「ベストを尽くす」。どんな状況であれ、それはまず自分がやるべきことに変わりはない。














