試合の見どころ


傳田亮太はコート上で常に合格点をたたき出す。「自分が特別、フルパワーを発揮しなくても最低限の役割をしっかりとこなすことでチームは回っていくと考えていますし、“可もなく不可もなく”がいちばんだと思ってプレーしています。」と語るが、それは決して簡単なことではない。ましてや今季はミドルブロッカーの層が厚くなり、試合では途中出場で起用される立場にもなった。
「スタメンで試合に出たい欲はやはり持っていますが、リーグの期間が長くなって試合数が増えた中では何名かの選手でローテーションするなど調整しながら戦う必要が出てきます。そこでは自分たちも取り組み方をアップデートしなければなりません。試合途中で起用されるにあたって、確かに準備の難しさはあります。試合の最初からパフォーマンスを上げすぎると、時間とともにどんどん落ちてしまう。ですから、アップの仕方を変えることなどを今は意識しています。」
とはいえ、レギュラーシーズン後半戦になり、先発出場の機会も増えてきた。そこでは頼もしい姿が見られるもの。チーム初となる長崎でのホームゲーム開催となった第15節のGAME1、傳田はチーム最多タイのブロックポイント4本をマークした。「さすがに出来過ぎ、でした。」と笑うが、採点するなら自身の合格点以上に周りが期待していた点数だった。
さて東京グレートベアーズをホームに迎えて戦う今節。相手の同じミドルブロッカーにはスロベニア代表のヤン・コザメルニクのほか、Cクイックや男子バレーでは珍しいブロード攻撃を繰り出す村山豪ら多彩な面々が並ぶ。「対応が難しくて、対戦していて嫌な相手ばかりです」と傳田。さらにはかつての盟友バルトシュ・クレクに加えて、こちらのブロックを巧みに利用し得点を重ねる後藤陸翔というアタッカー陣と最前線で対峙することになる。「クレクが中心となってチームがまとまりだすと、かなりやっかいですから。早々に対処したいところです。」
今節もまずは己の役目を。仕事人の矜持で、東京GBを迎え撃つ。



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