試合の見どころ


レギュラーシーズンだけで44試合。長い戦いの中では、連勝に湧く時期もあれば、連敗に気分が沈む時期もあるものだ。それでも35歳のベテランセッター、深津英臣はぶれることなく自分自身そして自分たちにフォーカスする。
「もう6連敗しようが、10連勝しようが、そこにとらわれているとメンタルが持たないので。確かに若い頃の自分だったら、今年1月の連敗を引きずってしまっていたかもしれません。ですが、今まで培ってきたものを踏まえて、しっかりと自分をコントロールするようにしています。勝っても負けても、自分たちが描くバレーボールができたかどうかを僕は重要視したいんです」
それはメンタルコントロールの一つ。本人いわく「それができるようになったのは31歳になった頃から」だそうで、「技術が向上し、精神的にも安定してきたと感じています。反対に精神が安定したから技術が上がったのかもしれませんし、それは分かりませんが…高いレベルでどちらも安定するようになってきたからです」とその背景を語る。安定感とは個々のみならず、チームとしても長丁場かつハイレベルなリーグを戦ううえで必要不可欠な要素だ。その点で、やはり深津という経験豊富な存在がコートに立っていることは、WD名古屋の強みである。
その深津にとって古巣である大阪Bをホームに迎える今節。今年1月下旬の第12節では連敗を喫した。「大阪Bは個々の力が強く、すべてにおいて精度が高い印象です。けれども、それは自分たちがコントロールできる部分ではありません。まずは相手がミスした場面やゆるいサーブを打ってきたときに確実に得点することから。前回はそれができなかったので修正していきたいです。」
あらためて今節への意気込みをうかがってみる。
「いやぁ…勝ちたいですね!! やはり強いチームに勝たないと面白くないんで。」
自分自身をコントロールする術を身につけているベテランであっても、勝利を欲し、願う気持ちは、抑えきれないと言わんばかりに全身からあふれ出ていた。





















